少ない日照時間や厳しい寒さの反面、美しいオーロラや雪景色に出会える冬のノルウェー。フッティルーテンの客船「ノールノルゲ」での旅、乗船2日目。
▶一日目の記事はこちら
ヘルスコンシャスな朝ごはんから始まる一日
ノールノルゲの朝食はビュッフェスタイル。一般的なビュッフェと同様の卵料理やソーセージ、パンなどももちろんありますが、それ以上にヘルシーなメニューが充実しています。グラノーラバーにはさまざまなグラノーラ、シリアルとトッピング用のナッツやドライフルーツが並び、冷菜コーナーにはサーモンやニシン、タラなど北欧の魚料理が豊富。可愛らしい瓶に入ったスムージーやハーブウォーターなんかもあり、美意識の高い女子もきっと満足の内容です。一日を爽やかに始めることができそう。
朝食後はハンメルフェルトに寄港。ここでは凍った山を頂上まで歩く、というエクスカーションに参加したのですが、低めの山(というより丘)とはいえ凍った岩の上を歩くのはなかなか息が切れるものです。頂上に着いて町とフィヨルドの海を一望するころには汗ばんでいて冷たい空気が心地よく感じられるように。
そしてこの後は山に張られたテントの中でパンケーキとお茶のおもてなしがありました。厳しい冬の自然の中を歩いて、そしてあたたかいお茶でほっとする。ノルウェーの人々は自然の中で過ごすことが大好きで、この自然なくして生きていけない!らしいのですが、その感覚がちょっとわかる幸せな瞬間です。
冷えたカラダをジャグジーで温めて
船に戻ってランチをとったら、もう少しずつ日が落ちていきます。冬の北欧で太陽の光は本当に貴重。完全に暗くなる前に船尾のデッキにあるジャグジーに足を運び、フィヨルドを眺めながら温まる至福の時間を過ごしました。
日本の冬の露天風呂と同じで、きりっと冷たい空気と温かいお湯のコントラストは最高ですよね。いつまでも入っていたくなる、この船で一番特別な場所かもしれません。
陸から船に戻ったらこんな風に好きなことをしてのんびり、というのが船旅の過ごし方。普通の旅は何かと慌ただしいものですが、気持ちの赴くままに食べたり寝たり、そんなことができるのが船の良さです。
そうこうしているうちにディナーの時間になり、メインダイニングへ。今日のディナー、メインディッシュはタラ。ノルウェーのダイニングで鮭とタラの登場回数はとても多いですが、毎日、毎食食べても全然飽きそうにないくらい美味しいんですよね。このタラのサワークリームソースも、火の通し方が絶妙でジューシーなタラがいくらでも入りそうな味わい。
「オーロラとは今日も出会えないかな…」と曇った夜空を見上げつつ過ごし、この日深夜に訪れたのは寄港地トロムソの教会で行われるコンサート。マイクなどを一切使わず教会の持つ音響だけ、のコンサートは眠る前の心身を優しく整えてくれるようなものでした。こんな風に深夜、少し外に出ることが可能なのも、沿岸急行船ならではです。
▼この旅に関する問い合わせ▼
北欧トラベル(株)ツムラーレコーポレーション
TEL 03-6809-4324