「食事は一人よりも人と一緒に楽しんだほうが楽しい」「一人旅は好きだけど、食事のときだけは寂しい」という言葉を聞くことは度々あります。でも!一人だからこそ純粋に、食に向き合うこともできるはず。一人旅だからこそ追求できる食の喜びを知りたい、という方におすすめなのがこの一冊です。
「世界ぐるっとひとり旅、ひとりメシ紀行」西川治(著) だいわ文庫
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著者の西川治さんは1940年生まれ、世界を旅する写真家です。100冊以上の著作がある方ですが、旅と食が好き!という人にとてもおすすめなのがこの『世界ぐるっと~』シリーズ。『世界ぐるっと朝食紀行』や『世界ぐるっと肉食紀行』など、読んでいるだけでお腹が空いてくるものばかりです。
文章は淡々としていて癖がなく、読みやすいのも特徴。それでいて食べ物については本当に的確で味や香りが伝わってくるような描写です。この『世界ぐるっとひとり旅、ひとりメシ紀行』はタイトル通り一人で食事を楽しんでいる場面ばかりですが、お店の人や現地の人との触れ合いがあったり、一人でとびっきり美味しいものに向き合ったり…「旅先で一人の食事は寂しい」なんてまったく思えなくなりますよ。
屋台や市場、地元の人ばかりの食堂などカジュアルな場所での食事が多いのでそういったところが好きな人には特におすすめ。
ところどころに挟んである写真ももちろん美しく、日常の中で読めば旅の気分も味わえる一冊です!