冬のノルウェーでしか出会えない自然を感じながら、オーロラとの出会いを期待して過ごす船旅、3日目。
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船と一緒に移動する、ユニークなツアー
普通の船旅だと、船が港に着いたら降りてツアーや自分でどこかに出かけて、そして船が出港する時間までに戻ってくる…というのが一般的です。ですがこの船の場合は一日何度も寄港を繰り返すので、船を下りたら船のスピードに合わせて次の港まで陸の移動を楽しみ、そして合流して乗船するということができるのです。
というわけで今日はそんなツアーに参加してみました。
ハシュタの町で最初に訪れたのは海沿いに佇む小さな教会。併設のミュージアムには紀元前から現在までのこの地方の歴史がありました。
ノルウェーの冬というと厳しい寒さ、少ない日照時間というイメージばかりが思い浮かびそうですが、この日は晴れて青空。冷たくて澄んだ空気を吸い込むだけで本当にカラダにいいことをしているような気分です。爽やかなんです。
車窓からのんびりと農村や家々、フィヨルドの風景を眺めながらバスは進みます。
ここに住んでいる人たちはいったいどんな暮らしをしているのだろう。
ガイドさんが『この地のいちごは最高』と話してくれました。
ツアーの最中にはちょっとしたフェリーでの移動も。同じ船に乗っている各国のお客さん達とわいわいしながらコーヒーを飲み、風景を楽しみます。雪山って綺麗…とこの旅では何度も何度も思います。特に鏡のようなフィヨルドに移る雪山はまさに絶景です。
ヴェステローレン諸島のこの風景は、オーロラよりももしかしたら心に響くものがあるかもしれません。
小さな船のミュージアムと、大きなアイスバー
ツアーから船に戻り、しばらく航海して次に立ち寄った港ストークマルクネスにはフッティンルーテンのミュージアムが。今年で創業125年という歴史ある船会社、ミュージアムもこれまでの歴史が北欧らしくスタイリッシュに展示されています。船での旅ってやっぱり他の旅では味わえないロマンがあるなあ…と改めて思うミュージアム。
船に戻りディナータイム。今日のメインディッシュは昨日に続きタラ(でも昨日とは違う種類のようです)。ミュージアムなどを見ていてもわかりますが、このエリアではタラなくして生きていけないんですよね。お土産屋さんやミュージアムショップには干しダラが必ず売っていて、軽いし美味しいのでおすすめ。
ホームメイド感たっぷりで甘さ控えめなこの船のデザートは、毎日とても楽しみです。この日はスパイスケーキとゴートチーズのアイスクリーム。ノルウェーでよく出てくる茶色いチーズは、甘くて不思議な味です。昔はヤギのミルクで作っていたけど今は牛乳で作っていてシナモンや砂糖で味付けしているとか。
そして夜はスヴォルバールの町へお出かけです。港のすぐそばにある「マジックアイスバー」は全てが氷でできている巨大なアイスバー。アイスバーはかつて日本でも流行ったことがありますが全く別物の規模です。ポンチョや手袋を借りられるので意外と寒くない。
スーパーではノルウェーらしいお土産を探してみました。チューブに入ったタラコペーストは一本200~300円程度と物価が高いノルウェーでも比較的安くて、パンやポテト、パスタなどさまざまな用途に使えるため日本人には特に人気だとか。魚の缶詰は見た目も可愛らしいです。
▼この旅に関する問い合わせ▼
北欧トラベル(株)ツムラーレコーポレーション
TEL 03-6809-4324