日本に数あるパワースポットの中でも、トップクラスの人気を誇る出雲大社。縁結びの神様といわれていることから特に女性に人気が高い神社ですが、意外と出雲大社の近くに滞在する、という人は少ないようです。松江や玉造温泉に滞在し、日中出雲大社に参拝するというケースがほとんどなのだとか。でもそれ、実はとてももったいないかもしれません。なぜなら神社参拝に一番適しているのは早朝だから。朝の澄んだ空気の中、まだ人の少ない神社に参拝するのはとても心地よく、疲れていた心が澄み切っていくような感覚を味わうことができます。日中多くの観光客でにぎわう出雲大社ならなおさら、とても贅沢な時間を過ごすことができるのです。
とはいえやはり旅は滞在も楽しみたいから、いくら神社の側でも「寝るためだけ」のような宿はちょっと…という気持ちに応えてくれる宿が7月1日、オープンしました。場所は出雲大社から歩いて8分という立地。早朝だけでなく滞在中何度でも気軽に参拝できる距離です。女性向けに作られた可愛らしい「月夜のうさぎ」と出雲の伝統美術が館内を彩る重厚な「いにしえの宿 佳雲」が一つの敷地内に立ち、館内で行き来することができます。滞在は予算と好みに合わせて、ですが女性におすすめなのは「月夜のうさぎ」。館内全体が明るい色調にまとめられ、そしてそこかしこに可愛らしいうさぎの姿。うさぎモチーフを多用したデザインはフォトジェニックで、女子旅にぴったりです。浴衣も豊富にそろう中から好みのデザインの一着を選べるので、写真を撮るのがますます楽しくなりそうです。
客室は畳敷きにベッドが置かれているタイプで、素足に感じる和の心地よさと快適さを兼ね備えています。コンパクトなツインルームは一人旅にもおすすめ。
そしてなんといってもこの宿の嬉しいところは一日では入りきれないほどの湯めぐりを楽しめるところです。隣接する二つの宿の温泉、どちらも入ることができるので趣の異なる二つの大浴場と5種類の貸し切り風呂を好きなだけ楽しめます。貸し切り風呂は空いていればいつでも自由に利用が可能。霧の湯、岩の湯、泡の湯、漆の湯、絹の湯の5つの湯はそれぞれ全くテイストの違うインテリアで、脱衣所も広々、アメニティも充実。一人でも、2~3人でも楽しめるサイズです。岩の湯に浸かりながらふと横を見るとガマが植えられており、「因幡の白兎」モチーフはこんな細かいところまで、なんて感心したりする瞬間も。湯上りに自由に楽しめるアイスキャンディーなども、ちょっと子供心に戻れる嬉しいサービスです。
ディナーは女性同士でにぎやかに楽しむのにぴったりなビュッフェスタイル。日本海に面している出雲らしく、のどぐろやカニ、ホタルイカや鯛など海の幸が揃っています。お酒がつい進んでしまいそうな小さな肴も豊富に用意されている一方でケーキやフルーツ、豆乳アイスクリームなどのデザートも充実しているのでどんな好みでも楽しめそう。夜はバーで島根の日本酒をワイングラスで楽しむもよし、お腹が空けば夜なきそばも無料で提供されています。
そしてぐっすり眠った翌朝は早起きして出雲大社へ。そこには観光客でにぎわう日中の姿が嘘のように、静謐な空間が広がっています。
朝の爽やかな空気の中で参拝し、宿に戻って温泉を楽しめばほどよく空腹も感じてくるはず。日ごろなんとなく習慣的に朝食をとっている…という人も、自然な空腹を朝から感じる気持ちよさを思い出せそうです。
泊まらなければ体験できない早朝の出雲大社参拝、心を綺麗に洗ってくれる効果もかなりのもの。旅を終えたら新たな気持ちで日常をスタートできること、間違いなしです。
お宿 月夜のうさぎ
いにしえの宿 佳雲
http://www.hotespa.net/hotels/izumo