京都は季節を問わずそして何度訪れても魅力的ですが、いわゆる京都市周辺だけでなく魅力的な観光地が多くあります。
以前に、「古都だけじゃない京都の楽しみ方。お茶畑巡りでリフレッシュ」で京都南部のお茶や、京都北部の「日本最古のパワースポット元伊勢籠神社と奥宮眞名井神社」をご紹介しましたが、今回は京都のもう一つの「元伊勢三社」をはじめとする福知山をご紹介。
福知山ってどこ?と思う方もいるかも知れませんが、今大河ドラマ「麒麟がくる」の明智光秀が治めていた歴史ある街なんです。京都から特急列車で1時間あまり、京都観光の際に足を伸ばしてみませんか?
●福知山の元伊勢三社
以前ご紹介した元伊勢籠神社と真名井神社は宮津市、今回ご紹介する元伊勢のある福知山市はその宮津市の南にあります。福知山の元伊勢内宮皇大神社の最寄り駅は京都丹後鉄道宮福線の大江山口内宮。駅から内宮入口へは徒歩15分ほどです。
駐車場から少しのぼり振り返ると牧歌的な風景が…
まるで日本昔ばなしに出てきそうです。
それもそのはず、ここ福知山市大江町には、昔、酒吞童子と呼ばれた文字通り酒の大好きな鬼の伝説があります。その酒吞童子は京都に現われては悪さをした挙げ句、京都の公家に退治されてしまったとのことです。福知山と京都はそれくらいの近さなんですね。ちなみに、これも伝説ですが、酒吞童子は出雲でスサノオノミコトに退治されたヤマタノオロチの血筋とも言われています。天皇家の祖先である天照大神を祀る元伊勢がある地に、天皇の住む京都を荒らし、天照大神の弟であるスサノオノミコトに退治されたヤマタノオロチの血筋の酒吞童子の伝説があるのは不思議な因縁ですね。
興味がある人は調べてみてください。
そんなことを思いながら、さらに徒歩20分ほどで参道を登っていくとやがて階段が見えてきます。
さらに登ると…
見上げるように、鳥居の中に本殿が見えてきます。鳥居はヒノキでできていて木の皮もそのまま、このような鳥居はここにしかないそうです。
鳥居をくぐると質素ですが存在感のある本殿があります。やっぱり鳥居をくぐると神域といった空気を感じることができますが、この本殿があるからこそなんでしょうか。
もっと大きく、もっと立派な神社はあるかもしれません。ですが、伊勢神宮に通じる清冽な雰囲気を感じることができますので、是非一度この気を感じるためだけでも訪れてはいかがでしょうか。
●天岩戸神社と外宮豊受大神社
皇大神社からさらに徒歩10分くらいのところには天照大神と縁の深い天岩戸神社や3kmほど離れたところに外宮豊受大神社があります。
天岩戸神社へは内宮からそれほど距離はありませんが、一度急な階段を降り、参拝するにはさらに岩を鎖で登らなくてはなりませんが、訪れるだけのことはあります。
また、外宮豊受大神社は伊勢神宮外宮の本宮といわれ、この地から伊勢に移ったとの伝承もある重要な神社です。
こちらもぜひ訪問してみてください。
ーアクセス
・皇大神社(元伊勢内宮):京都丹後鉄道宮福線「大江山口内宮」駅下車徒歩15分/京都縦貫自動車道「舞鶴大江」ICから車で約20分
・天岩戸神社:皇大神社より徒歩10分
・豊受大神社(元伊勢外宮):京都丹後鉄道宮福線「大江高校前」駅下車徒歩15分/京都丹後鉄道宮福線「大江」駅から市営バス5分「外宮」下車/京都縦貫自動車道「舞鶴大江」ICから車で約15分
●福知山を訪れたら…
せっかく福知山を訪れたら福知山城は外せないですよね。でも、明智光秀が祀られた「御霊神社」や福知山名物鴨すきの名店「鳥名子 久兵衛」も忘れずに。
鳥名子 久兵衛の鴨すきは美しい盛りでたくさんのネギと食べるのが特徴。出汁はあっさりしているので鴨の旨味をしっかり味わうことができます。締めは、ラーメン、うどん、雑炊、そばとお好きなものでどうぞ。福知山市内のお店は古民家や町家を改装したもの。料理だけでなく古民家ならではの雰囲気と五感で楽しむことができます。鳥名子グループは福知山市内に3店舗だけでなく、東京の恵比寿と三軒茶屋にも支店があります。
福知山を訪れてみると、教科書で習う明智光秀像と違いこの地方の人々に今も昔もとても慕われていることを感じます。
明智光秀の史跡は福知山市内だけでなくあちらこちらにあります。じっくり時間をかけて見て回りたいですね。
朝に東京を出れば昼には福知山に到着。福知山市の観光情報はこちらでチェック。
森の京都https://morinokyoto.jp/
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