石川県七尾市和倉温泉といえば「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に2年連続で1位に選ばれた加賀屋。その加賀屋をはじめ和倉温泉の多くのホテルや旅館に牛乳を納めていた堀川商店がオープンしたのが「能登ミルク」です。古き良き温泉地の雰囲気を残す和倉温泉の中、『余計なものは一切使わない』をコンセプトにした真っ白な外観のお店にはつい足を運んでしまいます。
ジェラートを作っているのは堀川 宙(ほりかわ そら)さん。イタリアのボローニャと八王子「ダ・ルチアーノ」でジェラートづくりを学び、日本ジェラート協会で日本最年少で公認されたジェラートマエストロなんです。温泉からあがったら牛乳を飲むのは定番ですが、お店のすぐ目の前には総湯という和倉温泉の共同浴場があります。牛乳を飲む代わりに「能登ミルク」のミルクジェラートを食べるというのは他ではなかなかできない体験です。
オススメは脂肪分など余分なものを加えずできる限り能登の牛乳だけで作ったジェラート。毎日手作りの10種類以上を楽しむことができます。その中でも一番人気は「能登ミルク」味。一口食べると口の中ですっと溶け、まるで牛乳をそのまま食べているようです。
●こだわりは牛乳「能登のミルク」
もともとが牛乳屋さんなので「能登ミルク」で使っている牛乳は、毎日7つの牧場から届けられるしぼりたての新鮮な牛乳。どこの牧場かは店内には実際に使っていたいミルク缶のオブジェにあるのでぜひ探してみてくださいね。
もちろんおいしいのはジェラートだけではありません。
新鮮な牛乳で作ったヨーグルトや食パン、カフェラテなど。水や卵を一切使わない食パンには新鮮な牛乳の甘さが感じられます。テイクアウトもできるので、小腹が空いたときのために旅館やホテルに持ち帰るのもいいですね。予約をすれば朝ホテルに届けてくれるそうです。
●地元能登へのこだわり
かわいいエコバッグやクッション、キーホルダーなどのグッズもたくさん。グッズのデザインにも能登にこだわりが。グッズや店舗のデザインは金沢の会社のデザイン、入り口ののれんは古くは東大寺や皇室にも納められた能登上布という、今ではただ1軒でしか織ることができない希少な布が使われています。能登上布は一説には2000年以上も前からあるとか。そんなに歴史のある布で作られたのれんが現代の建物にもマッチするなんて素敵ですね。
●郷土愛あふれる「能登ミルク」
このように「能登ミルク」は、本来の味そのままの牛乳やジェラートの作り方にこだわるだけでなく、同じ石川県の会社のデザインや、能登伝統の布を店舗に使うなど郷土愛あふれています。堀川商店は、古くは自ら能登で牛を飼っていたこともあるなど地元に根付き、能登の活性化を応援してるお店。
和倉温泉を訪れたらぜひ総湯であったまったら、「能登ミルク」のジェラートをあじわってみてくださいね。
-能登ミルク
HP:http://notomilk.shop-pro.jp/(オンラインショップ)
地図:
ー株式会社ボスコ(デザイン)
HP:http://www.boscoism.com/
ー能登上布
HP:http://notojofu.com/