「京野菜」をご存知ですか?「京の伝統野菜」は、明治時代以前から栽培されたものと定義され、京みず菜など37品目もあります。京都府以外の他地域にも様々な伝統野菜があり、下仁田ねぎや三浦大根、桜島大根、島らっきょうなども有名です。地域の食文化とも密接に関係してきた伝統野菜達、そんな伝統野菜達は抗酸化能力を持つものが多いと言われているんです。きっと、育てやすいように改良されていないため、その地域の風土に合わせて育つからなんでしょうね。今回は、食べておいしい京野菜をご紹介します。
●花菜
スーパーや八百屋で見かける、いわゆる菜の花です。京都の伏見では冬に観賞用の菜の花が育てられていましたが、いつしかその蕾を食べるようになったのが始まりだそうです。苦みは控えめで和え物やパスタにするとおいしいですね。京都では漬物にもするそうです。
花菜は、栄養価が高いブロッコリーに比べてもビタミンAが3倍も多く、ビタミンCも豊富に含まれます。ビタミンA、ビタミンCは、身体の抵抗力を高めてくれるので風邪や感染症対策にもってこい。
●京みず菜
しゃきしゃきした食感が特徴の京みず菜。
そんな京みず菜はビタミンEや食物繊維が豊富。その他にもビタミンA、ビタミンC、鉄分も多いので積極的に摂りたいですね。
火を通しても食感は変わらないのでハリハリ鍋にすればおいしくたくさん食べることができますね。
●九条ねぎ
九条ねぎは京都を代表する京野菜でもう1300年以上も前から育てられているんです。緑の葉の部分が長く葉先まで柔らかく甘いのが特徴で、冬になると増える葉の中のねばねばに食物繊維がたくさん含まれているんです。さらに身体のむくみや疲労回復に効果的なビタミンBも葉に多く含まれているので疲れているときに食べたいですね。
九条ねぎというと刻んで薬味にすることが多いかもしれませんが、熱を加えると甘みがますので、焼いたり鍋の具にするのもおすすめです。
京野菜をはじめとして伝統野菜は抗酸化作用にすぐれていることが言われています。ただ伝統野菜は育てるのに手間がかかることもあり生産量も少なく、生産地以外ではなかなか手に入れるのは大変です。
せっかく京都に行くことがあればぜひ京野菜を食べに行ってみてくださいね。京都伝統の野菜を京都伝統の調理で楽しむのがおすすめです。
京の食材が食べられるお店はこちらで探すことができます。今回は京野菜をご紹介しましたが、お肉や魚など京都ならではの食材を楽しむことができるお店を探すことができます。
<おいしい京の食材が食べられるお店> http://kenko-kyoyasai.jp/omotenashi/
情報・画像提供:
KYOTO SIDE(https://www.kyotoside.jp/entry/20200305)
JAグループ京都(https://ja-kyoto.jp/)
食品成分データベース(https://fooddb.mext.go.jp/)