大小さまざまなクルーザーやヨットが並ぶ「マリーナ」という場所。船のオーナーだけが入れる特別なところにも思えますが、実は誰でも気軽に楽しむことができるんです。ヤマハの会員制マリンクラブ「シースタイル」を利用できる全国のマリーナを紹介する連載第8回目は、千葉、房総の「金谷マリーナ」。
ただいるだけで癒される、マリーナのレストラン
内房線の浜金谷駅から徒歩で訪れることができる金谷マリーナ。シースタイルでボートをレンタルして楽しめるのはもちろんですが、船の免許を持っていなくても来たくなる理由があります。
それはマリーナに併設されているレストラン。昨年改装されたばかりのここは、白を基調とした爽やかなインテリアと目の前に海が広がるロケーションで周辺の別荘族にも人気が高いそう。
夕暮れ時にふらっとワインを飲みに訪れる人も多いとのことですが、確かにここで行きかう船を眺めながら過ごしているだけで心が落ち着きそうです。
シースタイル会員も利用できるラウンジも、アンティークなヨットの船内を思わせるインテリアで素敵。
シースタイルで利用できるボートで人気なのは、釣りもクルージングも楽しめるFAST23とのこと。マリーナから15分程度の保田漁港は係留することもできるので、ちょっとクルージングを楽しんでからそのままランチへというプランも良さそうですね。
金谷マリーナ
▶千葉県富津市金谷758
平日もにぎわう保田漁港の人気店へ!
というわけで、ランチは保田漁港の人気店「ばんや」へ。魚が美味しい房総半島の中でトップクラスの知名度と人気を誇るここ、平日でもかなりのにぎわいです。
焼き魚、煮魚、フライ、刺身、丼もの……とメニューはかなり豊富です。その日のおすすめも壁に沢山貼ってあるので悩んでしまいそうですが、ここはやっぱりお店の売りである朝獲れ寿司をいただくことに。
その日の朝定置網で引き揚げられたネタが出てくる朝獲れ寿司、値段は850円という驚きのリーズナブルさです。
この日のネタはワラサ、スズキ、クロダイ、タチウオ。
(ちなみに海鮮丼は上記のネタ+ヒラマサでした)
見た目には華やかさに欠けるものの、味は絶品。臭みがなく魚の旨みだけ感じることができる寿司、あっという間に完食です。新鮮な魚にはもしかしたら醤油もいらないかも、と思うくらいネタ自体が美味しい。
そしてここには実はお風呂もあるので食後におすすめ。天然温泉ではなく超高濃度の人工炭酸泉で、ぬるめの温度なのでゆっくりあたたまることができますよ。
漁協直営食堂ばんや
▶千葉県安房郡鋸南町吉浜99-5
古民家を利用したユニークな喫茶店「カフェ えどもんず」
保田漁港からマリーナへと戻ったら、すぐそばにある「カフェ えどもんず」へ寄り道。飛騨高山から移築した古民家を利用したここは、知る人ぞ知るユニークな喫茶店なのです。
カフェの裏手にある駐車場にはこんな可愛いワゴンが。
入り口へと向かう小道もワクワク感にあふれています。木の隙間から見える建物は、ジブリ映画に出てきそうな趣。
玄関を開け、靴を脱いで上がるそこはまるで田舎のおばあちゃんの家に来たかのような雰囲気です。優しいマスターが「どこでも、好きなところを選んで座ってね」と声をかけてくれるので、ゆっくり店内(というか家の中)を見せてもらいました。
広々とした広間や光が差し込む窓側のテーブル、囲炉裏のある個室などどこも個性ある空間ばかりでしたが、今回は寒さも残る季節だったのでマスターおすすめのコタツ席に。さまざまなアンティークが置かれた個室にコタツ、なんとも不思議な空間です。
メニューは3種類の珈琲のみ、というシンプルさ。これにバウムクーヘンがセットになって1000円です。バウムクーヘンは近くの道の駅「ザ フィッシュ」でも人気の一品。しっとりしていて珈琲のおともにぴったりです。
こだわりの珈琲をいただきながら不思議に居心地よい空間で過ごしていると時間があっという間に過ぎていきます。昔ながらの日本家屋で風通しよく、エアコンはないので冬は少し寒いかも。でもそれも味わいの一つですね。
カフェ えどもんず
▶千葉県富津市金谷2185-2合掌館
海、美味しい魚、あたたかいお風呂、そして懐かしい空気に癒されるカフェ……と一日過ごせば完璧に充電できそうなこのエリア。度々訪れたくなりそうです。
シースタイル
▶全国約140カ所のマリーナでボートレンタル、クルージングを楽しむことができる会員制マリンクラブ(要ボート免許)。旅先で、ちょっと新しい海の楽しみ方を試してみませんか?
https://sea-style-m.yamaha-motor.co.jp/