いま最も注目の海外旅行先として、女性を中心に人気上昇中のスリランカ。私たちが旅行に求めるものが小さな国にギュッと詰まって、バラエティに富んだ楽しみ方をさせてくれます。国民の7割は仏教徒で、彼らは大の親日家。屈託のない笑顔で温かなもてなしを受け、英語も通じて、治安もいい。女性が旅行しやすい国なのです。
紅茶、宝石、仏教遺跡、動物たちが暮らす自然……いろんな魅力がある中でも、女性たちの一番の注目はアーユルヴェーダです。現地の人たちはアーユルヴェーダを伝統医療として利用していますが、旅行者には治療と予防、リラクゼーションの目的で利用できるアーユルヴェーダ・リゾートが、南西海岸を中心にたくさんあります。
日々の仕事をやり抜いたらスリランカへ渡り、日本で降り積もった心と体のお疲れ毒素をアーユルヴェーダで洗い流す。ドイツなどヨーロッパの人たちは以前から来ていましたが、日本人女子たちもアーユルヴェーダでデトックスしに来る人が年々増えています。
理想は二週間以上の滞在。パンチャカルマという本格的な浄化療法に必要とされている期間の目安です。アーユルヴェーダ医の診察によって、症状に合わせたオイルマッサージなどの施術を受け、ハーブ薬を服用します。施設はたいがい海や緑の、気持ちのいい自然環境の中にあります。早起きをしてヨガや瞑想を行い、食事は体調管理を考えて選ばれたメニューです。自ずと体も心も軽くなっていくのを感じます。
そして日本に帰るとびっくりするほど活力に満ちた自分がいて、何でもできそうな気分にさえなるから不思議。一年に一度、こんなのんびりした休暇を過ごしながら毎日を生き生きと暮らしていきたいものです。
アーユルヴェーダ滞在についての詳細と、スリランカ旅行については『アユボワン!スリランカ ゆるり南の島国へ』(光文社)がお勧めです。44回もスリランカを旅行した著者が、笑える体験談と知られざる真実を随所に織り込んで書いた楽しくて分かりやすいエッセー・ガイド。紅茶、世界遺産、スピリチュアル、象のサファリ、有名建築家ジェフリー・バワ、海岸線などスリランカの魅力を満載した一冊。
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